オーダースーツ|TAILOR KITAHRA SITE TOP

2004/11/28

良いシャツ

今回は良いシャツの定義を一部ご紹介いたします。あくまでも一般的に言われていることなのでご了承ください。

まず良いシャツは背中にスプリットヨークというものがあります。下記の図参照

 

肩幅を首元の中心線で区切った時、肩の幅が若干ですが左右違ってきます。これは筋肉のつきかた等で変化したり、利き腕によっても変化致します。そこでより体が動かしやすくするために首元からカラー(襟型)にかけて縫製し着心地感をあげることが可能になります。シロのシャツですと見えにくいですが、柄ものやストライプのシャツなど非常に良くめだちます。

次にシャツをスラックスから外にだすとサイドの部分が逆Uの字に切り込みが入っていると思います。ここに三角又は四角の当て布をし強度を増しシャツが割ける機能を持っております。この部分はシャツを外に出さない限りわからないので、いわば究極の自己満足をあげるツールの一つです。下記の図参照


他にもボタンが貝のものが良いとかいろいろございます。

ブログのランキング順位に反映されます。是非ご投票宜しくお願いします!
投票 は→オーダースーツ:オーダメイドのテーラーキタハラをクリックお願いします。

posted by Tailor Kitahara @ 11/28/2004 02:36:00 午後  

2004/11/23

礼装・正装 結婚式編

みなさん結婚式の時はどのような服装を着られているでしょうか?礼服を着こなすことができているか心配になることも多々あるかもしれません。特に現代では略式(ダークスーツ)が一般化されてきているので、いざという時に困られる方が多いのも事実です。また年齢が上がっていくに連れて、一般常識として正しい知識をもつことも大人のエチケットとして大切なことです。
そこで今回は結婚式の礼服をコラムの題材としてあげたく思います。

【礼装】(相手に敬意を現し、儀式にもちいるために着る服の意)
基本・・・礼服は昼と夜にわかれている。

夕暮れ前まで                  ・・・モーニング
夕方以降に着る服(5時?6時)以降   ・・・燕尾服
モーニング

【準礼装】
・タキシード・・・(タキシードは特殊な位置付けで礼装としても使えます)
・ディレクターズスーツ
ディレクターズスーツ タキシード
【略礼装】
・ダークスーツ

と一般的に分けれます。

日本ではいわゆるダークスが定着しておりますが、あくまでも略式としてのものだと考えてください。公式の大事な場面ではダークスーツでは恥をかいてしまいます。
では結婚式の時はどうかというと、やはり大抵の新郎はモーニングや燕尾服を着用し(最近ではダークスーツも多いです)立ち襟のシャツを着用しアスコットタイをするのが礼装になります。この服装はカッコいいかもしれませんが、カッコいいから着ているのではなく、あくまでも来ていただきている方に正しい服装で敬意を表している表現なのです。次に来賓の方はどうなるかといいますと、日本ではダークスーツが一般的になります。

日本においてのダークスーツの定義としてはもっとも差しさわりのない着なしは

【スーツ】
・スーツの色は黒又黒に近い濃紺、黒に近い灰色
・ベントはノーベント
・スラックスの裾口はシングル又はモーニングカット
・ピークラペル ノッチでも可ですがピークラペルにするとフォーマル度が増します。
【シャツ】
・シャツはダブルカフスが基本
【靴】
・靴は紐付きの黒。紐は黒。
【靴下】
・靴下は黒
【ベルト】
・ベルトは黒
【小物】
・ジャケットにはポットチーフを入れると華やかになります。

上記のダークスーツの格好であれば日本の公式の場所以外ではほんとんど乗りこなせるでしょう。そして結婚式がある時はなるべくはやめに準備をされ、虫食い・サイズが小さくなってきれなくなった 等がないようにあらかじめ準備をされることをオススメ致します。


ブログのランキング順位に反映されます。是非ご投票宜しくお願いします!
投票 は→オーダースーツ:オーダメイドのテーラーキタハラをクリックお願いします。

posted by Tailor Kitahara @ 11/23/2004 02:29:00 午後  

2004/11/18

クリーニング

今回は少しスーツのデザインから離れて、クリーニングのお話を少しさせていただきます。クーリンニングをされる時、自宅でされる方、クリーニングに出される方、だいだい二つに一つだと思いますが、その中でもクリーニング屋さんに出す時こんな経験はないでしょうか?ボタンが破損する。シミが取れていない。ポケットの入っているものをそのまま洗われてしまった。などなど沢山あると思います。特に自分のとても気に入っているお洋服やシャツが悪い状態で返ってくるのは、本当にこまると思います。

安いクリーニングの洗う弊害
■大量に洗うため、作業工程を簡素化するために素材に対しての注意が少なくなる。(特にボタン等こわれやすい)

■落ちにくいシミも短時間で取ろうとするため、薬品に頼る部分が多く元の繊維の色を落とす可能生もある。
そこで地域にはチェーン店と職人さんがやれれてる二店あると思います。


職人店

(良い点)

■仕上げが丁寧

■頑固なシミでも頑張ってトライしてくれる。(全部の店ではないと思いますが・・)


(悪い点)

■コストが高い

■納期がチェーンより遅い

チェーン店

(良い点)

■納期が早い

■コストが安い


(悪い点)

■ボタンが壊れやすい

■頑固なシミなどが落ちにくい


そこで、今回はいくつかアドバイスをさせていただきます。まず、本当に大事なお洋服は自分で洗う。これが基本です。しかし時間がないなどの理由でクリーニングに頼ってしまうのも致しかたありません。そして本来はクリーングですから、綺麗に仕上がって当たり前なのですが、上記の原因で満足いかないクリーニングになることも周知の事実です。ということで納得クリーニングの秘訣を箇条書きにしてみます。


1 大事なお洋服は極力自分で洗う。

2 地域に職人のクリーング店があるかどうかを探す。(アイロンでボタン廻りを仕上げてもらえるかどうか・・ボタンごとプレスをかけないと意味です)

3 クーリンニングする時、チェーン店と職人店を使いわける。
これだけ使いわければ、大事なお洋服もきっと長持ちすると思います。


もっと詳しいことは下記をご参照ください。
東京都クリーニング生活衛生同業組合 

全国クリーニング生活衛生同業組合連合会

ブログのランキング順位に反映されます。是非ご投票宜しくお願いします!
投票 は→オーダースーツ:オーダメイドのテーラーキタハラをクリックお願いします。

posted by Tailor Kitahara @ 11/18/2004 02:54:00 午後  

2004/11/12

スーツのディテール(パーツ)の由来 その2

フラワーホールというものがあります。現代では読んで字のごとく、花を通す穴であったり、勲章、校章、バッチ等を通す穴として広く使われております。この穴はその昔はボタンを通す穴として実は使われておりました。使い方はまず、襟をたてて胸元をふさぐような形にして、ボタンを引っ掛けてとめるというのが始まりだったそうです。寒さを凌ぐための機能がありました。フラワーホールの反対側にはボタンがあったのですが、今は邪魔になったのかほとんどついているジャケットを見かけません。もしオーダーメイドで仕立てる時がありましたら、つけてもらうと自己満足度もup かも?!

ブログのランキング順位に反映されます。是非ご投票宜しくお願いします!
投票 は→オーダースーツ:オーダメイドのテーラーキタハラをクリックお願いします。


posted by Tailor Kitahara @ 11/12/2004 09:34:00 午前  

2004/11/09

スーツのディテール(パーツ)の由来 その1

ホンセッパ(本切羽)は袖ボタンのボタンホールが実際に穴があいており、そこにボタンを引っ掛けられるようになっております。


ホンセッパ(本切羽)このディテールはスーツの中で有名な箇所になります。機会がありましたら自分のスーツの袖ボタンを見てみてください。由来はスーツの聖地イギリスにあります。イギリスの文化ではYシャツ又はシャツは下着という位置付けがあり人と会うときは失礼がないようにとつねにジャケットかベストを着て接してました。これは大抵の職業にあてはまっていたようで、お医者様もしかりスーツやジャケットを常日頃着用しておりました。イギリスの昔のお医者様は病院というより、どちらかというと問診という形で自宅に訪問し、そして診察をすることが多くありました。患者さんを診察するとき水ものをつかったりすることから、袖をまくるのに必要だったのがこの本切羽の機能です。診察する時はボタンをはずし、おわったら戻すということからとても実用性がありました。
現在ではオーダメイドの象徴として又はファッションの一部としてありますが、こんな知識があるともっとスーツが楽しくなると思います。


ブログのランキング順位に反映されます。是非ご投票宜しくお願いします!
投票 は→オーダースーツ:オーダメイドのテーラーキタハラをクリックお願いします。

posted by Tailor Kitahara @ 11/09/2004 09:26:00 午前  

2004/11/05

スーツの賢い買い方 EASY ORDER ・PATTERN ORDER編

最近のオーダーメイド業界内での話を少し書かせていただきます。
オーダーメイドも近年ではデフレの影響を受けて、価格が底値まできた感があります。特に2万円代3万円代のオーダーメイドスーツは既製品の値段となんらかわりのないほどの値段設定になっており、以前ですとオーダーメイドでお洋服をご購入されるお客様は一つのお店で買いつづけるという傾向がありました。しかし最近では特に低価格の商品を購入される方はお店を転々としている傾向があるようです。こういった傾向は、やはりオーダーメイドでつくった服が納得いかないというのが一番大きな原因だそうです。しかし良く考えてみてください。世界に一着しかない洋服をお創りするのに、10人10色お洋服に対する思いや、考え方、デザイン等を一度でフィーリングを理解するには限界があります。特に低価格の製品は仮縫という段階がないので採寸した後に、次は完成です。このやり方には非常に無理があります。イージーオーダーやパターンオーダーは生産性の効率をあげるために、デザインもパターンからはずれた事ができないというのが現状です。やはり低価格と短縮納期ゆえに起きた弊害だと考えます。
しかし本当はこの部分はもっと企業努力により改善できる点も沢山あります。

結論としては一番賢いスーツの買い方はこの店と決めたら、3回ほど同じところでつくり続ける事が、もっとも自分のフィーリングに近づく最短距離になる思われます。またお店の店員・店長がしっかりイメージを汲み取ってくれてるかどうかを判断しながらお店を選ぶのも大切なことです。


ブログのランキング順位に反映されます。是非ご投票宜しくお願いします!
投票 は→オーダースーツ:オーダメイドのテーラーキタハラをクリックお願いします。

posted by Tailor Kitahara @ 11/05/2004 11:10:00 午前