スーツのディテール(パーツ)の由来 その1
ホンセッパ(本切羽)は袖ボタンのボタンホールが実際に穴があいており、そこにボタンを引っ掛けられるようになっております。
ホンセッパ(本切羽)このディテールはスーツの中で有名な箇所になります。機会がありましたら自分のスーツの袖ボタンを見てみてください。由来はスーツの聖地イギリスにあります。イギリスの文化ではYシャツ又はシャツは下着という位置付けがあり人と会うときは失礼がないようにとつねにジャケットかベストを着て接してました。これは大抵の職業にあてはまっていたようで、お医者様もしかりスーツやジャケットを常日頃着用しておりました。イギリスの昔のお医者様は病院というより、どちらかというと問診という形で自宅に訪問し、そして診察をすることが多くありました。患者さんを診察するとき水ものをつかったりすることから、袖をまくるのに必要だったのがこの本切羽の機能です。診察する時はボタンをはずし、おわったら戻すということからとても実用性がありました。
現在ではオーダメイドの象徴として又はファッションの一部としてありますが、こんな知識があるともっとスーツが楽しくなると思います。
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posted by Tailor Kitahara @ 11/09/2004 09:26:00 午前
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