形あるもの

弊社の会長（祖父）が9/29の昼に94歳で他界を致しました。ここのテーラースタイル通信に書き込みをしようかどうか非常に悩みましたが、やはり初代創業者ということもありますので、会社のコラムとしてあえて記載させていただきます。

会長は太平洋戦争を経験し、関東大震災も経験した、まさに激動の人生だったと思います。また注文紳士服業界や人生においての第一線を駆け抜けてきた人だったと、あらためて思いました。
例えば、個々のテーラーだけで生地・ボタン他仕入れを行おうとすると、大きな店舗に比べて仕入れの値段もどうしても割高になってしまう、ということから組合を発起した人でもありました。
また『テーラー兵隊奮戦記』という本を残したのも、注文紳士服業界の中ではあまりなかったことだと思います。
しかし、すべて形あるものはいつかなくなるとい事から考えますと非常につらいものがあります。そこでなくならない思いや精神をここにあえて記載させていただきたく思います。

■服装は心の鏡　
■生きている間に一生懸命つくしないさい

この二つが大きく私の心に大きく残っております。北原洋服店の精神としてこの言葉を大切にしながら、これからも頑張っていこうと思います。

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